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【吃音の呪縛】否定というアンカーが打ちつけられた瞬間

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先日、吃音のお子さんを持つお母さんから
スカイプ相談を受けました。
 

今回は、この親子の事例を交えながら
吃音当事者の僕が思う、吃音児童への接し方。

また、僕が当時(子供)に戻ったら…
と仮定してのお話をしてみたいと思います。
 

一般的に吃音の発症は、
5歳くらい(幼児期)と言われています。
 

僕も、だいたいそれくらいの年齢から
どもるようになったようです。
(自分の中では当時の記憶はまったくありません。)
 

今回の相談者のお子さんは
5歳くらいにどもるようになったそうで
現在小学2年生(8歳)となる男の子です。
 

聞くところによると、お母さんは
どういった経緯で、お子さんがどもるようになったのか
まったく心当たりがないとのことでした。
 

ある日、どもることに気付き
その時は、ふざけていると思い
気にも留めていなかったそうです。
 

でも、それから、度々

「や、や、やめろ」とか

「あ、あ、あした」とか

連発性の吃音症状が出るようになって
初めて吃音ということを知ったとのこと。
 

吃音という症状を
初めて知ったお母さんは
ゆっくり落ち着いてしゃべれば
どもりは治ると思い

「もっとゆっくり、落ち着いてしゃべりなさい」

と、幾度となく、そう諭したそうです。
 

吃音の呪縛【否定】というアンカーが打ちつけられた瞬間

 

吃音の原因は、
今回の相談者のこのお子さんのように
はっきりしていない場合がほとんどです。
 

そして、たいていは
このお母さんと同じように
周りは、しゃべり方に原因があるものだと考え
そのしゃべり方を治すよう教えます。

 

吃音のことを知らない人にとったら
この対応はごく普通のことだと思います。
 

ですが、僕は、
この対応こそが吃音が根づいてしまう
原因となっているように思えてなりません。

 

どもるという違和感を感じ始めている
不安いっぱいな幼児期~学齢期の子供にとって、

良かれと思った

「もっとゆっくり、落ち着いてしゃべりなさい」

の一言を子供は、
どう受け止めるのかと言うと…
 

ほとんどのお子さんは

自分を否定された

と受け止めてしまうのです。
 

これは、お子さんの精神状態を
考えてみれば想像できると思います。
 

うまくしゃべることができなかったり、
どもることでからかわれたり、
いじめられたりするようになるお子さん。
 

こんなことを経験するうちに

「もしかしたら、自分は普通じゃないのかも?」

そんな不安とストレスを少しずつ感じ始めます。
 

そんな神経過敏になっている
お子さんに、精神的支柱である
親(家族)にまでうまくしゃべれないことを、
否定され、治すように言われる。

 

お子さんの気持ちになって
考えてみてください。
 

絶望に近いくらいの
大きなショックを受けることは
容易に想像できるのではないでしょうか?

 

もちろん、親御さんにしたら
我が子を心配するゆえの言動だったはずです。

 
実は、このように何気ない一言でも
トラウマ(心理的外傷)を負ってしまうことも
少なくないのです。

 

吃音とトラウマとが
どこまで関係しているのか
僕にはわかりません。
 

あくまでも、自分の経験でしか
判断することはできませんが

やはり、この時期の親御さんの言動には
それだけの強い影響力を持っているのは確かだと思います。

 

とは言え、親御さんにしても
言葉のひとつひとつの意味を考え
発言に気をつけることは現実的に無理です。
 

では、お子さんと
どう付き合っていけばよいのか?
 

実は、表面的な言葉よりも
もっと大事なことがあるのです。

 

次回もこの続きを
お話したいと思います。
 




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